今も、昔も、「おかしのじかん」は特別なもの
明治40年に京都初の洋菓子店として開業した村上開新堂。懐かしい味わいで予約待ちが出る人気店です。今回は村上開進堂の4代目店主 村上彰一さんにお話を伺いました。
――村上開新堂のルーツを教えてください
奈良時代から料理人として代々宮家に仕えてきた村上家。明治維新を機に東京へ転居。「日本に洋菓子店を」と国の命を受け、明治初年に創業したのが始まりです。その後3世代にわたって技術を磨き、現在の味を確立。明治40年京都支店として開業して以来、All村上家で伝統の味を守ってきました。
――4代目として守り続けているものは
レシピは創業時から変えていません。シンプルで上質な素材を使い、現在ではそれがレトロで懐かしい味と愛されています。また店は寺町の1店舗のみ。足を運んでいただく手間や空間も含めて、村上開新堂の味を楽しんでいただきたいと思っています。
――これからの開進堂とは
創業時から続く工場を建て直し新店舗をオープン予定とのこと。伝統は守りながらも、若い世代の感性が光る「現代のお菓子」を追求。新店舗を通して、次の世代と繋がっていきたいですね、と思いを語ってくださいました。
人々の価値観が変化しても「お菓子を通して特別で贅沢な時間」をお届けする。村上開新堂の挑戦は続きます。