京都が誇る世界遺産「下鴨神社」で神前式|今だから和婚がおすすめ

大切な結婚式。「せっかくだから神前式を」と、希望するカップルが増えています。ただ神前式と言われても、何をどのように準備すればよいのかわかりにくいのが現状です。今回は世界遺産として登録されている下鴨神社での結婚式についてくわしく解説します。気になる費用や式の流れなどもご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。

下鴨神社の歴史

京都左京区にある通称「下鴨神社」は、正式名称を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といいます。下鴨神社の歴史は古く、紀元前90年(崇神天皇7年)に神社の垣の修造がおこなわれたという記録があります。修造された年代よりも古くから祀られていたといえるでしょう。というのも糺の森周辺での発掘調査がおこなわれたとき、縄文時代と思われる土器や弥生時代と思われる住居跡が発掘されているからです。文武天皇2年(698年)には「葵祭の警備をせよ」という命令がだされたと残されています。このことから奈良時代よりも前からお祭りがおこなわれ、当時の人々がお祭りを楽しみにしていたことがうかがわれます。

下鴨神社のみどころ

世界遺産の下鴨神社。結婚式をおこなうにふさわしいみどころがたくさんあります。その中でも「御手洗社(みたらししゃ)」「西本殿・東本殿」「糺の森」についてご紹介します。

災難厄よけの「御手洗社(みたらししゃ)」

みたらし団子の語源にもなっている「御手洗社(みたらししゃ)」は、災難厄よけの神様。井戸の上に建てられていることから、「井上社」と別名がつきました。お社の前には「御手洗の池」があり、南側へ「御手洗川(みたらしがわ)」が流れています。土用の丑には「みたらし祭」がおこなわれ、そのとき御手洗池に足をつけると無病息災で過ごせるといわれています。

国宝指定の「西本殿・東本殿」

下鴨神社の本殿は西側の西本殿、東側の東本殿にわかれています。西本殿は、厄よけ・開運の神様「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」が、東本殿は安産・子育ての神様「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」が祀られています。神社建築の代表とされており、昭和28年(1953年)文化財保護法に基づき国宝に指定されました。

縄文時代からの「糺の森」

縄文時代から生きつづける糺の森。広さは3万6千坪あります。およそ118,800平方メートルで甲子園球場ならおよそ3つ分、東京ドームならおよそ2つ半入る大きさです。京都の中心に位置しており、昔は150万坪にもおよんでいたと伝えられています。広葉樹を中心に、約40種およそ4700本の樹木が生い茂っています。中には樹齢200~600年の樹木が約600本と、学術分野からも貴重な森とされているのです。下鴨神社では挙式の前後1時間は、糺の森で写真撮影がおこなえます。あらかじめお支度を調え、挙式前後の写真撮影を楽しみましょう。時間の余裕をもっておくと安心です。

重要文化財「葵生殿(あおいでん)」

婚儀がおこなわれる「葵生殿(あおいでん)」は、重要文化財に指定されています。建物名は「預り屋(あずかりや)」で、寛永5年頃(1628年頃)建てられたとされています。婚儀の参加者しか入れず、写真撮影はできません。厳かな佇まいは一生に一度の晴れ舞台にふさわしく、夢のようなひとときが過ごせるでしょう。

下鴨神社で結婚式にピッタリの季節は?

下鴨神社での結婚式はどの季節がよいのでしょうか。糺の森や境内で記念撮影するなら、桜や紅葉の季節をおすすめします。

3月下旬~5月の桜から新緑の季節

なんといっても圧巻なのが桜です。下鴨神社のいたるところでみられます。下鴨神社での結婚式をお考えの方は、桜の開花予報を確認しておくとよいでしょう。満開の桜のもと、花嫁衣装も映えます。また新緑の頃も結婚式にはおすすめです。というのもほどよく空気が乾いており樹木も緑が濃く、お衣装が映えるからです。

11月下旬~紅葉の季節

下鴨神社の紅葉はすばらしいものです。黄から橙、そして紅に色づいた樹木を背景に記念撮影できます。糺の森では荘厳な雰囲気と、樹木の色づきにこころをうばわれるでしょう。

式当日の流れ「下鴨神社の式次第」

ここからは結婚式当日の式次第をご紹介します。すべて覚えていなくてもアナウンスがあるので安心して当日をお迎えください。挙式時間はおよそ30分。参列可能人数は30名までです。式場となる「葵生殿(あおいでん)」では撮影禁止なので覚えておくと安心です。

1.集合時間

挙式30分前までに、新郎新婦・参列者は控え室に集合します。神社外で新郎新婦も親御様や参列者も着付けをし、すべて仕上がった状態で下鴨神社へ向かいましょう。というのも下鴨神社では着付け室の用意はなく、控え室のみになるからです。控え室で着付けやお支度はできませんので、あらかじめお支度を調えてから、集合時間に間に合うようにしましょう。お茶菓子と昆布茶が提供されますので、挙式5分前までゆっくりとご歓談ください。

2.式次第の説明

挙式30分ほど前、新郎新婦宛てに式次第の説明がありますので、ここで式中に奏上する誓詞を受け取りましょう。挙式初穂料・お茶菓子料もこのとき納めます。ただ慌ただしく感じるのなら、挙式日前に納めることも可能です。

3.参進

挙式5分ほど前案内がありますので、控え室前に整列し巫女の先導により参進します。整列順序は新郎新婦を先頭に父・母、兄・姉・弟・妹と続き、最後に親族の順です。

4.修祓(しゅばつ)

式場の葵生殿に到着したら、祭儀をおこなう前にお祓いを受けます。神職が祓詞を奏上し、新郎新婦・参列者一同をお祓いします。

5.祝詞奏上

斎主が神様に対し祝詞を奏上します。結婚すると申し上げ新郎新婦の末永い幸せを祈祷します。

6.三献の儀

いわゆる三三九度(さんさんくど)です。神前に供えた御神酒で新郎新婦が互いに杯を交わし夫婦の契りを結びます。小・中・大と3つの杯が渡されます。杯ごとに3口で飲みましょう。

7.指輪の交換

神前で指輪の交換をおこないます。夫婦となる誓いの印。感極まること間違いありません。指輪は事前に控え室にて預かってもらいましょう。

8.誓詞奏上

誓いの言葉です。神様の前で夫婦となる決意を誓いましょう。新郎新婦は自席より神前の机の前にすすみ、誓いの言葉である誓詞を奏上します。

9.新郎新婦玉串拝礼

玉串を神前に供え拝礼する儀式です。玉串を受け取ったら時計回りに回し、根元の方を神前に向けて感謝と祈りを込めて机の上に供えましょう。二礼二拍手一礼で拝礼します。

10.親族代表者玉串拝礼

両家の代表者1名ずつが神前にすすみ、玉串を机の上に供えます。続いて参列者一同起立し、代表者に合わせて二礼二拍手一礼で拝礼します。

11.親子固めの杯

新郎新婦と両家のご両親が杯を交わし、親子の契りを結びます。

12.親族固めの杯

新郎新婦と両家の親族が杯を交わし、新しい親族の契りを結びます。巫女が御神酒を注いだら参列者一同起立し、一礼して同時に乾杯しましょう。

下鴨神社の結婚式費用

下鴨神社の結婚式費用は、以下の通りです。

  • 初穂料……10万円
  • お茶菓子代……450円×参列人数

和婚をおこなう際の、お衣装代・美容代・撮影料・披露宴などは含まれていません。あらかじめ着付けや美容などが含まれているサービスを利用しましょう。

まとめ

歴史のある下鴨神社。春の桜や秋の紅葉シーズンは結婚式を挙げるカップルで人気です。厳かな雰囲気でおこなう神前式なら一生に一度の結婚式にふさわしいでしょう。縄文時代からの糺の森も魅力的です。京都で和婚をお考えの方は、下鴨神社を一考に加えてはいかがでしょうか。

また、神社婚について詳しく知りたいという方は、こちらの記事も参考になさってください。