京都のおすすめ神社結婚式をご紹介します|神前式・仏前式    

神前式

神社の歴史や由緒から選ぶ

今宮神社

今宮神社の起源は平安時代の中期正暦(しょうりゃく)5年(西暦994年)です。第66代は一条天皇の時代、天然痘(疱瘡)が京都に流行していました。当時は最も大きな被害をもたらしたとされています。

正暦5年6月平安建都で栄える一方、疫病や災厄に悩まされてきた人々を鎮めるため悪疫退散を祈ったのが今宮祭の起源だと伝えられています。

京都は西陣の八百屋に生まれた「お玉さん」。実は徳川5代将軍綱吉公の生母「桂昌院(けいしょういん)」その人です。現代でも使う「玉の輿」の語源は、3代将軍家光公の側室から5代将軍の生母にまでなり、女性としては当時最高位の従一位にまで昇りつめたことから起こりました。故郷西陣の興隆や今宮神社の再興にも力を尽くしたとされることから、今宮神社は別名を玉の輿神社とも言われています。

下鴨神社

正式名称を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」とする下鴨神社。鴨川の下流に奉られていることから京都では「下鴨さん」と親しみを込めて呼ばれています。

第10代天皇の崇神天皇(すじんてんのう)7年(紀元前90)の時代に神社瑞垣の修造がおこなわれたという記録があることから修造以前より奉られていたのではないかと伝えられています。また文武天皇2年(西暦698)には葵祭への警備命令が出されている記録も残っていることから奈良時代よりも前に下鴨神社では盛大な祭りが行われていたのです。

下鴨神社は平成6年(西暦1994)村山内閣が発足した年に古都京都の文化財として世界遺産に登録されました。

下鴨神社のご祭神は「玉依姫(たまよりひめ)」で、実は上賀茂神社のご祭神である「賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)」の母親です。このことから下鴨神社と上賀茂神社は親子関係にあるのです。

上賀茂神社

上賀茂神社の名で親しまれている京都が誇る世界文化遺産。正式名称は賀茂別雷神社です。

神武天皇の御代、神山に賀茂別雷命が降臨。第40代天武天皇6年(西暦677)には山背国(山城国)によって賀茂神宮が造営されています。いにしえより皇族・貴族・武家の社参はもちろん、令和の現在でも多くの人々が崇敬してやまない神社です。

京都岡崎エリア

平安神宮

平安遷都1100年を記念し明治28年(西暦1895年)第50代桓武天皇をご祭神として創建されたのが平安神宮のはじまりです。

ただ当時は幕末で世は乱れるばかり。戦乱で市街地も混乱していました。京都も衰退していたのです。明治維新で首都が東京へ移った頃、京都復興・町おこしで京都の維持継承に力が注がれた結果、平安神宮が創建されました。

吉田神社

時は清和天皇の御代、貞観元年(じょうがん)4月(西暦859)に吉田山に創建された吉田神社。時の中納言である藤原山陰が京都の鎮守としたのです。神が集いし吉田山は令和の現在でも山容は東山三十六峰の十二峰目とされています。

梨木神社

ご祭神を三條實萬公・三條實美公としている梨木神社。明治18年10月(西暦1885)に創建されています。創建時のご祭神は三條實萬公であり、大正4年(西暦1915)大正天皇の即位式にあたり三條實美公を第二座ご祭神として合祀されました。

京都東山エリア

八坂神社

社伝として伝えられているのは2つ。一つ目は斉明天皇2年(西暦656)に高麗より来朝した伊利之が素戔嗚尊(すさのをのみこと)を奉斎したことがはじまりとされる説です。二つ目は貞観18年(西暦876)円如(えんにょ)という僧がお堂を建立し、天神(祇園神)が祇園林に降り立ったことがはじまりとされる説。いずれにしても発展のきっかけとなったのは元慶元年(西暦877)祇園社に疫病流行を沈めるための祈りが捧げられ、見事に流行が止んだことです。

京都のメインストリート「四条通」の東にある八坂神社本殿は、令和2年(西暦2020)特殊な建築様式である「祇園造」と中世信仰儀礼の関係から国宝に指定されました。

高台寺 圓徳院

太閤豊臣秀吉の妻である北政所ねねの終焉の地なのが高台寺圓徳院です。豊臣秀吉没後、高台院の号を勅賜された北政所ねね。慶長10年(西暦1605)思い出の地である伏見城の化粧御殿と前庭を移築して移り住んだ地なのです。寛永9年(西暦1632)ねねが没して9年目に圓徳院は高台寺の塔頭とされました。

京都駅周辺エリア

西本願寺

仏教諸宗の中でも代表的な浄土真宗。親鸞聖人によって鎌倉時代中期に開かれました。西本願寺の起こりは親鸞聖人の廟堂から発展したのです。

西本願寺の正式名称は「龍谷山本願寺」といい、「お西さん」の愛称で親しまれています。

豊国神社

豊臣秀吉没後の慶長4年(西暦1599)豊国社が創建されました。諸大名の参拝や寄進が相次ぎ繁栄を極めましたが、慶長20年(西暦1615)大坂夏の陣によって豊臣家が滅亡すると廃祀されてしまいます。時は流れ明治元年(西暦1868)に明治天皇のご沙汰により再興が決定され、

明治13年(西暦1880)に方広寺大仏殿跡地に社殿が造営されました。

蓮華王院 三十三間堂

蓮華王院は正式名称で、本堂を三十三間堂と呼んでいます。南北に延びているお堂内陣の柱間が33あることが由来。観世音菩薩の変化身三十三身に基づいています。後白河上皇が院政を行っていた時代、平清盛による資材協力で創建されました。一旦は市中の火事によって焼失するものの、鎌倉の時代は文永3年(西暦1266)に再建されたのが現代に続いています。

その他エリア

松尾大社

太古の昔、土地の住民が松尾山頂上付近の磐座を生活の守護神として祀ったのがはじまりとされています。朝廷から招かれた秦氏が一族の氏神としました。

秦氏の特技は酒造。室町時代末期以降は松尾大社が日本第一酒造神と仰がれ、境内南側の神輿倉庫前には全国から奉納された酒樽が積まれています。

大原野神社

古より由緒正しい、また栄えた神社として六国史を筆頭に源氏物語など誰もが知っている古典に書きとどめられている大原野神社。別称を「京春日」といいます。

延暦3年(西暦784)平城京から桓武天皇が長岡京へ遷都した際に藤原氏の氏神「奈良春日大社」の神々を祀ったのがはじまりです。

石清水八幡宮

地元では「やわたのはちまんさん」として親しまれている石清水八幡宮。平成28年2月国宝に指定されています。貞観元年(西暦859)空海の弟子である僧行教が神託を受け、時の朝廷が社殿を建立したのがはじまりです。明治初頭には男山八幡宮と改称されてしまいましたが、大正7年には由緒深い社号であることから「石清水八幡宮」と改称されました。

神社の場所(アクセス)やロケーションから選ぶ

下鴨神社

京都の神社仏閣で和婚を挙げるポイントのひとつが、神社の場所(アクセス)やロケーションで選ぶといった方法です。

結婚式に招待される方は、下記のようにさまざまな方がいらっしゃいます

・ご年配の方

・妊婦の方

・子連れ

・遠方の方…など

京都の神社仏閣で和婚をされる場合、新郎新婦やご両親だけでなく、ゲストの方へのご配慮も重要になってくるでしょう。

神社の場所やロケーションで選ぶ際のポイントを、エリア別に下記にまとめました。

京都市北エリア 

京都市北エリアは、「洛北エリア」とも呼ばれる、自然豊かな場所に位置しています。同エリアを代表する上賀茂神社や下鴨神社、今宮神社は京都駅から約30分ほどに位置しているため、比較的アクセスしやすい場所です。左京区の北側や北区に位置するこのエリアは四季折々の風景を楽しむことができるなど、京都らしい魅力的なロケーションに恵まれています。

京都岡崎エリア  

京都市の都市部と東山山麓の間に位置する京都岡崎エリア。平安神宮や吉田神社、梨木神社など、京都駅から30分圏内とアクセスがよいところが魅力です。同エリアは銀閣寺や永観堂、南禅寺をはじめとした有名寺院などだけでなく、平安神宮周辺は美術館が集中するなど観光のロケーションとしても抜群です。また、哲学の道など文化の香り漂うエリアとしても人気を集めています。

京都東山エリア 

京都観光の定番エリアとして人気の高い、京都東山エリア。八坂神社や高台寺 圓徳院からバスで20分以内、徒歩圏内に位置しているなどアクセスが抜群です。京都東山エリアは花街・祇園のメインストリート「花見小路」をはじめ、二年坂~三年坂、清水寺など京都観光のメッカといわれる写真映えするスポットが満載の場所でもあります。

四季折々の美しい風景はもちろん、ゲストの方にも「京都らしさ」を満喫してもらえるロケーションです。

京都駅周辺エリア 

古都京都の玄関口である、京都駅周辺エリア。西本願寺や蓮華王院 三十三間堂は徒歩で10分以内、豊国神社も徒歩20分圏内など、京都駅周辺の散策を楽しみたいゲストにもおすすめのエリアです。京都駅周辺エリアは百貨店や劇場、ホテルなどが集う一大観光地ですが、上記の神社仏閣などをはじめ仏教文化を体感できるエリアでもあります。ゲストを呼びやすい立地に宿泊施設なども取りやすいなど、利便性を追求する方におすすめのエリアです。

その他エリア 

ロケーションを重視したい方は、松尾大社や大原野神社、石清水八幡宮など、その他のエリアがおすすめです。松尾大社は、境内には約3000株の山吹が植えられる名所。大原野神社は、幻の桜「千眼桜」が咲き乱れる場所で、石清水八幡宮では石清水八幡宮参道ケーブルなどを楽しむことができます。都市部とは違った、のどかで自然豊かな京都を満喫ことができるおすすめのエリアです。

神社の初穂料と料金の違いから選ぶ 

京都の神社仏閣で和婚される際、初穂料など料金の違いで選ぶといったポイントもあります。

挙式初穂料とは神様に奉納する金銭を意味しており、神社で挙式した際に収めるお金のことです。

神社仏閣での結婚式の挙式初穂料は「5万円〜25万円ほど」で、平均相場は約10万円といわれていますが、格式の高い神社仏閣は高くなる傾向にあります。

神社仏閣別の挙式初穂料を下記にまとめました。

京都市北エリア 

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京都岡崎エリア  

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京都東山エリア 
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京都駅周辺エリア 

その他エリア

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上記のように、各神社仏閣で挙式初穂料は大きく変わりません。

ただし、上記のプランのようにこれら条件で金額が異なることがあります。

・神職や巫女の人数

・雅楽の有無

・本殿や拝殿など挙式の場所

また、挙式初穂料とは別に挙式にはこれら料金も含まれる場合もあるでしょう。

・衣装代

・ヘアメイク・着付け料金

・介添料

・写真・動画撮影やアルバム制作費

京都での和婚を選ぶ際には挙式初穂料や他料金など、ご自身のプランと照らし合わせながら必ず確認しておくことをおすすめします。

神社のスペックや設備から選ぶ 

豊国神社
豊国神社

京都の神社仏閣で和婚をする際、神社のスペックや設備から選ぶことも重要なポイントです。

・収容人数

・音響設備・生演奏は可能か

・挙式と披露宴は同じ場所か別会場か

・披露宴会場までの移動距離

・バリアフリー設計か

・控室利用が可能か

・衣装や参列可能者などどういった決まりがあるのか…など 

これら、神社仏閣による違いをしっかりと把握することも重要です。

神社仏閣別の収容人数や音響などの設備を下記にまとめました。

京都市北エリア 

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京都岡崎エリア  

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京都東山エリア 
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京都駅周辺エリア 

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その他エリア

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京都の神社仏閣で挙式の後、ご披露宴や会食を予定される場合は、最初のお支度は宴席利用の会場で進める場合が多い傾向です。

また、お支度後に神職や巫女を先頭に、新郎新婦やご両親の親、親族などゲストが社殿に一緒に向かう場合も多いでしょう。 

また、一般的に挙式会場では、開始前の30分〜1時間前から控室利用が可能になります。

これらを踏まえた上で、京都の神社仏閣の家族婚を検討してみましょう。

まとめ

京都には、数多くの神社仏閣が点在しており、家族婚をどこで挙げるか悩んでしまうものです。

本記事で紹介した神社仏閣の選び方を参考に、ご自身の挙式にプランに相応しい場所を選んでみてください。

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