大原野神社紅葉ライトアップ「光と水」
主催:神社仏閣をもっと身近に実行委員会
実施期間:2018年11月17日~25日
カテゴリー:Event,地域活性化
プロジェクト概要
京都を舞台にした「地域×神社仏閣×アニメ」で新文化コンテンツの創出
「京都府警あやかし課の事件簿」のスピンオフ、天花寺さやか氏の人気小説を題材にした企画。
「京都出身のクリエイター×伝統産業職人×神社仏閣」を中心に据え、アニメ・マンガを新文化コンテンツとして賑わいを創出する目的のプロジェクトです。
京都の神社仏閣を舞台に、作中に登場するキャラクターと京都のクリエイターがコラボレーションしながら、“京都らしさ”を多角的にアピールしていきます。
また、スピンオフ小説をテーマにした「京都×アニメ・マンガの新文化衣裳体験」も実施。
京都をテーマにした、「地域×神社仏閣×アニメ」といったアプローチで、集客効果はもちろん、若い層に神社仏閣の魅力をアピールするほか、既に存在するモノ・コトに新たな価値や目的を持たせるプロジェクトです。
プロジェクトの背景
「日本人のアイデンティティ」を呼び覚ますきっかけを作りたい日本が誇るべき素晴らしい文化のひとつが、神社仏閣に手を合わすといった慣習です。
しかし近年、モラルやマナーに反した行動が各地で発生するなど、日本人の中で「神様に見守れている」といった意識は希薄になってきています。その一因として、私たちは昨今の神社離れがあると考えました。
神社仏閣は観光的な側面で人気が広がっていることに目を向け、今回の宗教心やご由緒を伝えること前提にしたイベントを企画。
イベントを通して「日本人のアイデンティティ」を呼び覚ますきっかけづくりのため、自然と歴史ある大野原神社を舞台に「第1回紅葉夜間特別ライトアップイベント」を開催することになりました。
プロジェクトのディティール
150M続く参道の美しさを引き出す幻想的な、“ライトアップ演出”ほか、限定イベント実施
ライトアップイベントの舞台として、「源氏物語」や「伊勢物語」にも描写された美しい自然と歴史のある「大原野神社」を選びました。
一の鳥居から社殿まで、まっすぐ150M続く参道の紅葉が美しくさまざま変化させるライトで、神々しい雰囲気を演出。
また、洛西名産の「竹」を使用した灯籠も足元に設置するなど、会場全体を幻想的に演出しました。
ほか、会期中2日間のみ、水の神様を祀る鯉沢池を「恋沢池」に例えば、願いを書いたキャンドルを浮かべるワークショップや通常非公開のご神水の特別拝与、京都で人気の飲食店やハンドメイド作家の特別出店を実施。
老若男女問わず、神社の魅力を訴求する内容を構築しました。
プロジェクトの成果
20代のSNS拡散、30~40代への認知により紅葉のライトアップの名所へ
イベント実施期間中、予想を上回る2500人以上のご来社があり、大きな反響をいただけました。紅葉時期やオリジナルペットボトルを用意してイベントが終わってもお水を汲みに来る機会を作り神社に親しみを持つキッカケ作りができたと感じています。
ほか、近隣団地や学校に通う方に、“こんな素敵な場所があるとは知らなかった”といった意見や、来社した20代の方やカメラが趣味の方のおかげでSNSで紅葉風景が拡散されるといった、新しい層へのアプローチも成功しました。
ほか、次世代との繋がりが課題である30から40代の方々にも認知され、翌年からは地元の方々にバトンを渡し洛西エリアで紅葉のライトアップの名所として認知されるようになっています。