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大人気小説『京都あやかし課の事件簿』おまとめサイト!

小説家 天花寺さやかさんの人気小説、『京都府警あやかし課の事件簿』。
京都を舞台にした“あやかし警察小説”で、小説ファンはもちろん、業界でも注目されている作品として知られています。
2022年8月現在では6巻まで発売されていますが、同年9月にはついに第7巻が発売。
2021年11月には漫画化(作画 栗原一実)されるなど、今もなお目の離せない展開が続いています。
本記事では、そんな『京都府警あやかし課の事件簿』を大特集。
ファンはもちろん、これから物語にハマりたいという方はぜひチェックしてみてください。

【京都府警あやかし課の事件簿】あらすじ

『京都府警あやかし課の事件簿』を楽しむための基本情報を下記にまとめました。

  • あやかしとは?
  • 物語のあらすじ

それぞれ解説していきましょう。

あやかしとは?

物語のタイトルにもなっている、「あやかし」。まず、“あやかしとは何か?”といったところから解説していきましょう。
あやかしには、大きく分けて3つの特徴があります。

  • 人ならざる者
  • 人には見えず、聞こえず、分からない
  • 人が巻き込まれる事件にも噛む

簡単に解説すると、鬼や幽霊、神仏など“人ではない存在が、”あやかしです。
霊力の高い人物など以外からは見えず(意図的に近づく場合は別)、一般人を巻き込む事件に絡んでくることも少なくありません。
そんなあやかしの多くは京都に出現することから、それに対応するために設置されたのが京都府警擁する「人外特別警戒隊」。この警戒隊が活躍する物語こそ、『京都府警あやかし課の事件簿』なのです。

物語のあらすじ

『京都府警あやかし課の事件簿』は、化け物から神様などの“あやかし”が絡むさまざまな事件を解決する、「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」の物語。
物語は、女性隊員・大(まさる)が「あやかし課」に新入社員として入隊するところから始まります。
同課は特殊な力を持つ人物たちで構成されており、各キャラクターの特殊能力や性格も個性的。
そんな個性豊かなメンバーたちと大が街の平和を守るために古都を奔走する…といった、傑作現代ファンタジーです。

【京都府警あやかし課の事件簿】の魅力に迫る!

『京都府警あやかし課の事件簿』の魅力を下記にまとめました。

  • 魅力溢れるキャラクターたち
  • 古都 京都が舞台
  • 作者が京都出身なので“深い”

それぞれ解説していきましょう。

魅力溢れるキャラクターたち

『京都府警あやかし課の事件簿』最大の魅力は、主人公・大を中心とした登場キャラクターたち。
大は、「猿ヶ辻」から霊力を授けられた20歳の女性といった設定で、簪を抜くことで男性の「まさる」に変身できます。
ほか、雷の力を操る坂本塔太郎、霊力を込めた銃弾を使いこなす警部補「深津勲義」、薙刀の名手「山上琴子」ほか、個性豊かな設定のキャラクターが勢揃い。
さらに、あやかし課は八坂神社氏子区域事務所「喫茶ちとせ」の二階を本拠地としており、各キャラクターはその喫茶店で仕事をしている…といったユニークな設定も魅力です。
大と坂本との恋模様をはじめ、各キャラクターたちの過去に隠された秘密、そしてあやかしたちとの緊迫なバトル描写など、ありがちな“警察もの”の小説とは一線を画す、ハマり要素の多いストーリーが魅力といえるでしょう。

古都 京都が舞台

『京都府警あやかし課の事件簿』の魅力のひとつが、京都を舞台にしているところにあります。 物語に登場する場所などは架空の場所などではなく、リアルに京都に存在する場所であったり、その細部も細かく描写されているところが特徴です。 地元の人はもちろん、修学旅行で訪れた、京都観光が好きといった方など、小説ながら目の前に京都の風景が広がっているような気持ちで読み進めることができるように物語が編まれています。 “『京都府警あやかし課の事件簿』ファンの方の中には、ストーリーだけでなく、リアルな京都の描写を楽しみにしている方も大勢いいます。 さらに、注目したいのが『京都府警あやかし課の事件簿』に登場するキャラクターたちの衣装です。 実際にある京都の老舗衣装店と一緒に手掛けたという、京都らしさとモダンさ、そしてキャラクターの個性に合ったデザインにも定評があります。 同作は、京都府を舞台にした小説の中から地元の人に読んで欲しい作品を読者投票で決める賞である、「第7回京都本大賞」にも選ばれるなど、まさに「京都」を感じられる作品となっているのです。

作者が京都出身なので“深い”

上記でお伝えしたように、『京都府警あやかし課の事件簿』は、ストーリーやキャラクター、京都が舞台という魅力溢れる作品です。
しかし、何と言ってもこの作品を支えているのは原作者である、天花寺さやかさんの存在でしょう。
作者自身が京都出身ということもあり、各所の描写の繊細さ、さらに京都の人たちの会話風景、祭りなどの描写などがリアルに描かれています。
ちなみに、上記でお伝えした「第7回京都本大賞」だけでなく、京都市とコラボレーションした安心安全啓発ポスターが掲示されるなど、物語を飛び出した活躍を見せているほどです。
京都を知り尽くす作者だからこそ描くことができる、京都の物語。
『京都府警あやかし課の事件簿』の魅力はそんなところにもあるのではないでしょうか。

【京都府警あやかし課の事件簿】知っておきたい人気キャラクター・登場人物一覧

『京都府警あやかし課の事件簿』を知る上で欠かせないのが、魅力的なキャラクターたちの存在です。同作に登場するキャラクターを下記にまとめました。それぞれ、簡単に解説していきましょう。

古賀 大(こが まさる)

『京都府警あやかし課の事件簿』の主人公、古賀 大。八坂神社氏子区域事務所である「喫茶ちとせ」に勤務する新人女性隊員です。刀の使い手で、髪に付けている簪を外すと「まさる」に変身します。

  • 年齢:20
  • 誕生日:4月1日
  • 出身地:京都市中京区、堺町二条
  • イメージカラー:赤
  • 好きな食べ物:苺、ラズベリー、ブルーベリー

坂本塔太郎(さかもと とうたろう)

主人公、大の教育係でもある、坂本塔太郎。雷の力、優れた身体能力で活躍する「あやかし課」のエースです。実家は揚物屋。

  • 年齢:25
  • 誕生日:7月17日
  • 出身地:京都市中京区、三条会商店街の中
  • イメージカラー:青
  • 好きな食べ物:苺、肉料理、ご飯もの、麩まんじゅう、ホットケーキ

深津勲義(ふかづ いさよし)

京都府警警部補で、八坂神社氏子区域事務所の所長。霊力を込めた銃弾を撃つことができます。面倒見のよい、ダンディな人物として人気です。

  • 年齢:44
  • 誕生日:1月7日
  • 出身地:京都市左京区
  • イメージカラー:紫
  • 好きな食べ物:ブロッコリー、妻の手料理

御宮玉木(みや たまき)

御宮玉木は、深津勲義の部下で、京都府警巡査部長。神社のお札を貼った扇子で結界をつくる特殊能力を持つ人物です。

  • 年齢:24
  • 誕生日:9月26日
  • 出身地:山梨県山梨市
  • イメージカラー:桃色
  • 好きな食べ物:コーンスープ、雑炊、親子丼

天堂竹男(てんどう ちくお)

「喫茶ちとせ」のオーナー兼店長、天堂竹男。「あやかし課」の隊員で、深津勲義の幼馴染です。戦闘向きのタイプではないものの、あやかしや霊力などの察知能力に長けています。

  • 年齢:44
  • 誕生日:3月13日
  • 出身地:京都市左京区
  • イメージカラー:茶色
  • 好きな食べ物:美味しいもの

山上琴子(やまがみ ことこ)

「喫茶ちとせ」の厨房を担当する、「あやかし課」の隊員が、山上琴子。薙刀を使用して戦う、勇ましい人物像で描かれます。

  • 年齢:34
  • 誕生日:8月14日
  • 出身地:京都府宇治市
  • イメージカラー:黄色
  • 好きな食べ物:杏仁豆腐、プチフォロのケーキ、肉まん

総代和樹(そうしろ かずき)

伏見稲荷大社氏子区域事務所の和装体験処「変化庵」に勤務する「あやかし課」隊員、総代和樹。古賀大の同期で、描いたものを実体化させる能力を持ちます。

  • 年齢:21
  • 誕生日:11月11日
  • 出身地:東京都千代田区(市ヶ谷)
  • イメージカラー:黄緑
  • 好きな食べ物:オムライス、サンドイッチ、シチュー

栗山圭祐(くりやま けいすけ)

伏見稲荷大社氏子区域事務所である和装体験処「変化庵」に勤務する「あやかし課」に所属の隊員、栗山圭祐。塔太郎の高校時代の同級であり、弓を使用して戦います。

  • 年齢:25
  • 誕生日:6月13日
  • 出身地:京都市中京区、壬生
  • 好きな食べ物:お茶漬け、塔太郎の家の天丼、ラーメン

【京都府警あやかし課の事件簿】聖地はどこ?舞台の場所一覧

「京都府警あやかし課の事件簿」には、京都を代表する神社仏閣などが多く登場します。 ここでは、同作の聖地ともいえる舞台を紹介していきます。ぜひ、聖地巡礼などを検討されている方は参考にしてみてください。

八坂神社

「京都府警あやかし課の事件簿」の聖地といえば、間違いなく八坂神社でしょう。
「あやかし課」の本拠地「喫茶ちとせ」は、八坂神社に位置している設定であり、この場所に立ち寄るだけで物語の情景が脳裏に浮かんでくるのではないでしょうか。

伏見稲荷大社

「お稲荷さん」の総本宮として知られている京都きっての観光地、伏見稲荷大社。
「京都府警あやかし課の事件簿」では、和装体験処「変化庵」が位置する場所であり、これもまた同作のファンにとっては重要な場所となっています。

辰巳大明神

京都御所より、南東…つまり、辰巳の方向に位置することからこう呼ばれている、辰巳大明神。
同作では、人間の男性や狸に化けるなどしていたずらをする「辰巳の旦那様」が登場します。

京都御苑

都会のオアシス的存在の、京都御苑。数多くの観光客はもちろん、地元民にとっても憩いの場として人気を博しているスポットです。同作では、鬼門を守る魔除けの力を持つ神猿が登場。
「まさる部」と称する修行を塔太郎と一緒に行うなど、重要なエピソードとして取扱われています。

ほか聖地

「京都府警あやかし課の事件簿」では、京都の神社仏閣などをはじめ、鴨川の河川敷や祇園際、商店街など、「京都の風景」が常に登場します。
つまるところ、京都全体が「京都府警あやかし課の事件簿」にとって聖地といっても過言ではありません。
ほか、清明神社や北野天満宮、松尾大社など、これら神社仏閣に関連するキャラクターなどが登場するなど、毎巻に聖地が登場します。
ぜひ、物語でスポットが登場したら、その場所を訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

激しいバトルシーンが増えてきた、「京都府警あやかし課の事件簿」。
人間模様などもより繊細に描かれるようになり、今後の展開がとても気になるところです。
ちなみに、新作『京都府警あやかし課の事件簿7 送り火の夜と幸せの魂 (PHP文芸文庫)』は、9月発売予定。
祇園祭の山鉾略奪を企てる京都信奉会の計画を阻止するために立ち上がったあやかし課隊員たちの物語となっています。
さらに、「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?(2022年上半期)」で第2位を獲得するなど、今後アニメ化も期待。 ぜひ、手に取ってその世界観を楽しんでみてはいかがでしょうか。