【押さえておきたい七五三3歳用 着物のあれこれ】
子どもが七五三を迎えるにあたり何を用意していいかわからない。
七五三のお祝いは何をするのか、七五三の基本を押さえておきたいママとパパへ
今回は、3歳のお祝い向け七五三の基礎知識を紹介します。
3歳のお祝いとは
3歳のお祝いは、数え年もしくは満年齢3歳の男女児が行います。3歳から髪を伸ばし始める「髪置き」を祝い、3歳まで育った感謝とこれからも元気に育つようにという願いを込めて、神社にお参りに行きます。七五三は11月15日ですが、七五三参りは9月から12月に行われることが多く、都合の良い日程で行うことが出来ます。ご祈祷をしているシーズンは神社によって異なるので、事前に確認しておく事をおすすめします。
3歳用着物で必要なもの
女の子は3歳のお祝い特有の被布を着用し、男の子は、被布か紋付き袴を着用します。どちらを選ぶかは人それぞれ好みによるものですが、5歳のお祝いで初めて袴をはく「袴着の儀」を行うので、3歳のお祝いには被布を着る子が増えています。3歳のお祝いでしか着ることのできない被布を着ることで、3歳らしい可愛らしさが見られます。
3歳のお祝いで被布を着用するにあたって必要なものを順番に説明していきます。
①着物
七五三衣装の印象を決めるものです。「三つ身」と呼ばれるサイズに仕立てられて着物を着ます。お宮参りのときに着用した「一つ身」サイズの産着を仕立て直しして活用することもできます。その際は、袖の丸みをつけて体のサイズに合うように肩上げと裾上げが必要です。生後1か月の時に着ていた着物を2~3年の時を経て再び着ることで、お子さんの成長をより感じることができ、
②被布
3歳のお祝い特有の衣装が被布です。3歳児に硬い帯を締めるのは、本人も着付けも大変です。帯を結ぶ代わりに被布を着物の上に重ねて着用し、3歳児にとって動きやすい衣装にしています。
③肌襦袢(はだじゅばん)
素肌の上に着用して、長襦袢や着物に汗や汚れが付くのを防ぎます。和装用の肌襦袢もありますが、衿元から肌着が見えないような衿ぐりの深いU字もしくはV字の肌着でも大丈夫です。
④長襦袢
着物の下に着る着物です。縫い付けられている半襟の色や刺繍が衿元にのぞき、着物をより華やかに印象づけます。
⑤腰紐
着物を着付ける際に使用するやわらかくて細い紐です。使用する本数は、体型によって人それぞれですが、2~3本必要です。
⑥兵児帯(へこおび)
通常の着物を着付る固い帯代わりの柔らかい帯です。おなか周りが窮屈になりにくく、過ごしやすくなります。上に被布を重ねて着用するので、外から見えることはありません。
3歳用は着物についている紐や帯を使う場合が多いです。
⑦足袋
草履をはくために必要な靴下のようなものです。3歳のお祝いには、足が痛くなりにくくストレッチが効いているソックスタイプのものが履きやすく、おすすめです。
⑧草履
和装の基本的な履物です。素材に木が使用されたぽっくりと呼ばれる履物もありますが、動き回る3歳児にとって固くて歩きづらいので草履をお勧めします。新品のものは鼻緒が固く擦れやすいので、せっかくのお祝いが足の痛さで台無しにならないように、ほぐしてやわらかくしてあげてください。また、鼻緒が太くて柔らかい素材でできていて足が痛くならない草履もあります。
⑨バッグ
手荷物を入れる小さなハンドバッグで、巾着型・がま口型・鞄型のものまでさまざまな種類があります。七五三では装飾品としての意味合いが強く、写真を撮る際に重宝します。着物を引き立て、より晴れ晴れしくなります。
⑩髪飾り
髪型をより豪華に仕上げます。ピン型のものからコーム型のものまでバリエーション豊富ですが、毛量や髪質によって髪飾りの種類を考慮する必要があります。3歳児はまだ毛量が少なく髪の毛が柔らかく、動き回っていつの間にか髪飾りが落ちていたということを避けるためにもピン型の髪飾りがおすすめです。
七五三 着物レンタルおすすめの柄
お祝いの場で着る着物に共通することですが、着物に用いられる柄には着る人に対しての願いが込められています。女の子と男の子に分けて、七五三の着物に使われる代表的な柄とその意味について紹介します。
【女の子】
女の子の着物に用いられる柄は「美しく育ちますように」「良縁に恵まれますように」「幸福な人生を歩めますように」という願いが込められたものが多いです。
花
花の文様は女の子の着物で最も用いられる柄で、桜や梅、牡丹などが代表的です。桜は多くの人に親しまれ、春の花の象徴として縁起の良いことの始まりを意味しています。梅は寒い冬を耐え忍び、春一番に花を咲かせることから忍耐力や生命力を表しています。牡丹は古来より大きな花びらが高貴さや女性の美しさを表しています。
手まり
平安時代の貴族の遊びであった蹴鞠に使われた鞠(まり)には、高貴という意味があります。この先何があっても丸く収まるように、丸々と健やかに育つようにという願いが込められています。また、手まりは子どもの遊び道具であることから孤独にならないようにという願いも込められています。
鈴
鈴の音で邪気を追い払い、神様をお呼びし祈りや願いを聞いていただく意味が込められています。
蝶
あおむしからさなぎを経て、美しい成虫になり飛び立つことから、健やかに成長するという意味が込められています。
【男の子】
男の子は「邪気や厄災から守ってほしい」「強くたくましく育ってほしい」「試練や苦難を乗り越え飛躍して活躍してほしい」という意味が込められている柄が多いです。
鷹
鷹の高いところから小さな獲物を見つける目は先を見通し本質を見つけるという意味が、獲物を逃さない爪は、幸せを放さないという意味を持っています。
兜
兜は戦場において頭部をまもる役目を果たしています。兜が厄災から身を守ってくれる意味が込められています。
龍
龍は想像上の神獣で万能を表しています。上に登っていくイメージから、将来出世するという意味も込められています。特に辰年生まれの男の子に人気です。
宝船
文字通り宝物を積んだ帆掛け船で、新たな旅立ちを意味しており、一生ものに困らないよう願いが込められています。
ご祈祷当日にあれば助かるアイテム
ご祈祷当日はお子様の着付けや準備でバタバタしがちです。スムーズにご祈祷当日を迎えるために準備しておいた方がいいものをまとめました。
初穂料
神社によって異なるので、各自確認が必要です。
動きやすい子どもの靴
着物で動きにくい上に草履で移動や待機はお子さんにとって疲れやすいです。お子さんの機嫌を少しでも良くするために、履きなれた靴を用意してあげましょう
防寒具
ご祈祷は9月~12月に行います。寒い日のご祈祷にはストールやレギンス、使い捨てカイロなどのアイテムが重宝します。肌襦袢にあったかインナーを使用するのも一手です。
撮影セット
カメラやレンズ、メモリ・予備バッテリーなどが必要です。メモリやバッテリーを前日に充電した後に入れ忘れないように気を付けてください。携帯で撮影する際はモバイルバッテリーなどがあると安心です。カメラマンや写真スタジオで撮影をお願いしているならば必要ありません。
クリップ、洗濯ばさみ
着物でトイレに行く際に袖や裾を留めるのに使用します。お子さんにとって、袖や裾を持ちながら用を足すのは一苦労ですし、何より着物を汚してしまう可能性があります。あれば非常に便利です。
お菓子、おもちゃ
せっかくのお祝いでお子さんの機嫌を損ねないために、キャンディなど歯の汚れないお菓子を持っていくと重宝します。撮影の時にレンズに目線を向けさせる際におもちゃも重宝します。
雨具
突然の雨で着物が汚れないためにも必要です。着物に上から着るにはポンチョのレインコートが便利です。セットしたヘアスタイルを崩さないためにも前にボタンがあるタイプがおすすめです。傘は着物全体が濡れないためにも大きな傘が好ましいです。神社は水溜りができやすく、砂も付きやすいのであらかじめ靴に防水スプレーを振っておくと突然の雨にも困りません。
まとめ
3歳のお祝い用七五三の着物についてまとめました。
七五三のいろはを知っていただけたでしょうか?
お子さんが七五三を迎えるにあたって、参考になれば幸いです。
お衣装さわらぎでは、七五三の着物選びや着付け一つ身の仕立て直しもお手伝いできます。神社での写真撮影も可能ですので、七五三のお祝いをお考えの方はお気軽にお問い合わせください。